2009年12月31日

【俺得】市販っぽい本を製本するための無線綴じガイドライン

 無線綴じの手法はかなりいろいろなところに転がっているので、ここで載せるのは軽いノウハウ的なところに留める。
 60ページ以下の本は中綴じで充分。小説・SSだと分厚くなる傾向があるので、小部数のピコ手のうちは使える手法。だと、思う。

(機材)
・レーザープリンタ
 コンビニやキンコーズよりも安く刷るなら。
 文庫・新書サイズならA4プリンタで充分。A5~B5サイズの本ならA3プリンタが必要。A4サイズの本ならA3ノビプリンタが必要。
 重要なのはランニングコスト。印刷の質を度外視するなら、ブラザー、OKIが強い。

・ディスクカッター
 丁合用。
 ミシン目刃を使用する。

・アクリルプレート
 ライトボックスの代用品として使用する。
 無印良品のフォトフレームなどを転用。

・ボールペン
 表紙折り用。
 インクが入ってる必要はなし。

・板/C字クランプ/バイス(万力)
 背固めの際の固定用。
 100円ショップで入手できるもので充分。
 板の切り出しに鋸も必要。
 背固めのペースを上げたいならとにかく大量に購入する必要あり。
 クランプ・バイスとも板二枚+本の厚さよりも口が開くこと。
 バイスは1つあれば充分。

・木工用ボンド/グルーガン
 背固め用。
 グルーガンはホームセンターで1000円前後で入手可能。グルースティックを手で押し込むタイプとトリガータイプがある。
 φ7mmのものがグルースティックの入手も容易。

・アイロン
 表紙貼り付け用。
 スチーム機能など不要。安物で全然OK。

・断裁機
 化粧断ちを綺麗にやるために。
 カッターでやる方法もあるけれども、綺麗にできない&体力使うで断念。
 プラスの断裁機がメジャー。Amazonで3万2800円。下手するとプリンタ本体よりも高くつく。
 さらに替え刃も1万2000円。2000回切れるのでランニングコストは1回6円、三方化粧断ちすると18円。
 更にコストを浮かすために、刃を専門の業者に研いでもらう方法もあるらしい。

(制作)
 いわゆる網代綴じ。ノドにミシン目を入れて、糊を浸透しやすくする。
 ノドに鋸を入れるよりも遥かに楽。

・印刷
 4ページの折本を何冊も作る感じ。
 表:左1ページ右4ページ 裏:左3ページ右2ページ
 表:左5ページ右8ページ 裏:左7ページ右6ページ
 ……
 一太郎だと印刷オプションで「製本印刷」→「何冊かに分けて印刷」→「1部ずつ」を選べば楽。
 挿絵が入る場合は挿絵の入るスペースを開けた状態でPDFに出力→Illustratorでイラストを配置。

・丁合
 ディスクカッターで印刷した紙の真ん中にミシン目を入れる。
 裏面を谷にして二つ折り。ページ順に並べる。

・表紙折
 アクリルプレートやライトボックスに印刷済みの表紙を重ねて、折り曲げ線をボールペンで強くなぞる。
 あとは折り曲げるだけで綺麗に折れる

・背固め
1.ノド側をできるだけ綺麗にそろえて、ダブルクリップで固定。
2.表裏を板で挟み、バイスで小口側を固定。
3.天地をC字クランプで固定。なるべくノド側に近い位置で絞める。
4.ダブルクリップを外す。ノドが上を向いて、板から数ミリ突き出た状態になる。
5.木工用ボンドを塗布。背の上に軽くボンドでラインを引いて、歯ブラシなどで薄く伸ばす。乾いたのを見計らってもう一回ボンドを塗布。
もしかして:これだけでも充分な強度になる
6.2回目のボンドが乾いたらホットボンドを塗布。グルーガンでボンドを軽く背に落として、銃口で薄く伸ばす。なるべく平坦になるようにやると、表紙の貼り付けが綺麗に仕上がる。
7.複数冊を一気にやる場合は、ボンド塗布後に本をバイスから外し、板・クランプを取り付けた状態で、塗布面が物に触れない場所に置いておく。

・表紙貼り付け
1.ホットボンドの塗布が終わった段階でクランプ、板を外す
2.本を表紙でくるみ、背にアイロンをあてる。温度は低~中で。
3.このとき反対側の手で小口側を抑えて、本の背が表紙の背にはまるまでしっかりと押し込む。
4.1mm程度のすき間が残ったところで表紙・裏表紙のノドにアイロンをあてて、表2と表1、表3と表4を余ったホットボンドで貼り合わせる。

・化粧断ち
 基本、断裁機を使う。
 切り口が斜になりやすいので、上から手で強く押さえると歪みにくい。
 また切り口近くが凹みやすいので、上に捨て紙を敷いて保護したほうが良い仕上がりになると思われる。

(課題)
 中綴じよりも遥かに手間がかかる。30冊でまる一日とか、そんな感じ。
posted by FALSE at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚書 | 更新情報をチェックする
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